「誰でもメーカーになれる」
Chris Andersonの名著"Makers"にて提唱されたコンセプトです。
本当にやってみたりしたら、なんかカッコよくないですか?!(⌒∇⌒)ノ"
読者のみなさん、どうも。
文系出身なのに工学部に移籍までした日本のものづくりマニアのコザカイです。
卒業したゴトウのお母様、みてますか~?
大型連休(OR)特別企画として、またでてきましたよ~(⌒∇⌒)ノ"
さて、今回は、「誰でもメーカーになれる」を実践されている大宮技研さんにお話しをうかがいました。
「思いついたら、即行動」が、わが研究室のモットーです!
行動することこそがすべて!口先だけのやつは大キライ!
弟子だというならよく覚えておけ~!(゜ロ゜;
ワシが興味をもったのは、大宮技研さんのこの製品です。
英数/かなキーボード for Macintosh
価格 12,800円
〈大宮技研〉
http://www.omiya-giken.com/
さて、この「英数/かなキーボード for Macintosh 」は、とりわけデスクトップのMacでWindows用のキーボードを使っている人にとっては便利な製品です。
作業効率がものすごく高くなるので、超オススメです!
こんな感じの配置になります。
この製品の設計・製造について、気になるポイントはいくつかあります。
やっぱり、イロモノなんかじゃないし、かといって、ものづくり的なイメージにある「渋い」というのも違います。
ひとことでいうと、スマート!!
●MAKERSの日本のものづくり的な解釈
この製品は、基盤の設計とプログラミングは開発者の大橋修氏が担当、アルミケースは町工場に外注、キーの軸など入手可能な標準部品はそれを活用しちゃうといった開発・生産スタイルを採用しています。
自らのコアコンピタンスに特化して、その他の部分は市場取引に委ねている点も興味深いです。まるで、Colis & Montgomeryの著作に書かれているような話ですね!
さらに、ものづくり技術として日本の中小企業のノウハウを活用している点がステキング!
●キーボードの重さ
素材として、プラスティックもありうるはずですが、こちらの製品は、アルミケースです。前述のように、町工場に外注したとのこと。実際のところ、アルミケースにしたからこそ、重さを確保できて、ぐらつかないようにできています。
それに、アルミケースであれば、ムダな金型投資が必要ないので、経済性も高いです。
●キートップの高さ
この製品を必要とするユーザーだったら、自分のキーボードとの兼ね合いも気にするはずです。そうすると、キートップの高さがポイントとなります。
低かったり、高かったりしても、ユニバーサルデザインとはいえません。
しかも、それを実現させることが一番たいへんなのです。
大宮技研さんにお聞きしたところ、基板の薄さ、ネジの短さ、アルミケースの底面の低さなど、部品のマッチングについてはご苦労されそうで、外注した業者さんにとってもシビアな仕様だったそうです。
見えますか?このネジですよ!このネジ!
このネジ一本もやはり日本のものづくりのすごさ!
よく見ると、基盤には大宮技研さんのURLが!
●開発者自ら手作業
なんと、組立加工はハンダ付けから手作業!
キーの軸は、知る人ぞ知るCherryの軸を採用。
これによって、標準部品を使うことによるコスト面・品質面のメリットを享受できるわけです。
さらに、赤軸、黒軸、白軸、茶軸、青軸から選択できますので、お好みのキータッチを職人の手でひとつひとつ実現してくれるのです。
ほかにも、USBコネクタの方法、キートップの色もカスタマイズできますから、自分好みの入力環境を構築できます!
それに、なんとWindows版も発売するそうです!
裏仕様まで教えていただきまして、なんかものすごく得した気分です。
でも、詳細は内緒~!
そのうち、投資が回収できたら、設計や仕様を公開するとのことです!
それも、すげー!(゜ロ゜;
これがMAKERSの世界観か!!
いやー、本当に良い話をうかがうことができました。
大宮技研の大橋さん、ありがとうございました!
それでは!\(^o^)/